子どもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からまな&ゆうの二人が「とんぼのめがね」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「とんぼのめがね」は、とんぼの目(複眼)が「みずいろ」「ぴかぴか」「あかいろ」と変化して映る情景をやさしく歌う唱歌です。
実演では、冒頭「みずいろめがね」の部分では手を目の前で丸く作りながら青い色を指で示し、「ぴかぴか」では光を浴びるように指先をキラキラさせて動きます。「あかいろめがね」の場面では両手を広げ赤い色を表現し、「夕焼け雲」を指差すようにすると映像的に伝わります。
ゆったりとしたテンポと抑揚のある語り口で進行し、保育者が柔らかい声で情景を語りかけるように歌うことで、子どもたちも自然と声と動きを合わせられます。
微かな装飾音符部分では、遠くに飛び去ったとんぼが夕陽に照らされてキラリと光る様子を「キラン」と軽く表現すると、子どもの感受性も刺激できます。
実演:まな&ゆう
誰もが一度は聞いたことのある懐かしい音楽です♩テンポもゆっくりなのでぜひ皆さんで歌ってみてください♪青色、ピカピカ、赤色、折り紙などでメガネを作って歌っても楽しいです♩オリジナルの振りでみんなで踊りながら歌ってみてください!
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児
色や光の変化、歌詞に描かれた自然の情景を理解しながら歌うには、3歳児以上の言葉と想像力の発達が適しています。 発展として秋の自然観察と結びつけやすい内容です。
年齢別の「ねらい」
⚫︎3歳児:
歌詞に合わせて色や光、小さな動きを身体で表現し、音と言葉への感覚を育む。
⚫︎4歳児:
擬音(ぴかぴか、じんわり)と手の動きをリンクさせ、表現力や観察力を深める。
⚫︎5歳児:
視覚表現や光のイメージを友だちと連動させ、集団での演出を考える創造性を育てる。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎3歳児:
「みずいろってどんな景色に見えるかな?」と問いかけながら、色にまつわる問いかけで導入。
⚫︎4歳児:
「とんぼの目が光って見えるときってどんなときかな?」と五感を意識させながら導入。
⚫︎5歳児:
「色を変えてみたらどうなるかな?他の色のめがねも想像できる?」と表現の発展へつなげます。
「とんぼのめがね」について
「とんぼのめがね」は、1949年にNHKラジオで初放送され、その後「日本の歌百選」にも選ばれました。
歌詞は「とんぼのめがねは みずいろ/ぴかぴか/あかいろ」の三つの場面を通じて、とんぼの目に映る空や太陽、夕焼けをイメージさせる情景描写が魅力です。
ゆったりとしたリズムと美しいメロディは、幼児にも聴きやすく表現しやすく、自然への観察感覚や色彩感、情景のイメージを育てる学びの素材となります。
おすすめの季節や月
秋(9〜10月)
とんぼが多く見られる季節であり、自然観察や昆虫への興味と結び合わせて歌うとより深い学びになります。
歌詞
上記「まなゆうチャンネル」の動画、もしくは外部サイトにてご確認ください。
作詞・作曲
作詞:額賀誠志
作曲:平井康三郎