子どもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からまな&ゆうの二人が「しょうじょうじのたぬきばやし」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「しょうじょうじのたぬきばやし」は、昭和初期から親しまれている童謡で、“ぽんぽこぽん”というおなかをたたく音が印象的な曲です。
実演時には「ぽんぽこぽん」の部分で、おなかや膝をたたいたり、太鼓をたたくような動作を取り入れると、リズム感が自然と身につきます。
また、“たぬきが出てくる”“おばけがでた”といった日本昔話の要素が含まれているため、演劇ごっこや紙芝居と組み合わせるのもおすすめです。
保育者がテンポや声のトーンを変えて演出することで、物語性のある音楽体験となり、想像力・表現力・伝統文化への関心が育まれます。
実演:まな&ゆう
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児
言葉の内容や世界観を理解して楽しめる3歳児以降が対象です。
年齢が上がるにつれ、昔話的なイメージの理解や和のリズム表現、集団表現への発展がしやすくなります。
年齢別の「ねらい」
⚫︎3歳児:
繰り返しの言葉とリズムを楽しみながら、手や体を使って模倣する力を育てる。
⚫︎4歳児:
“たぬきばやし”のイメージを膨らませ、簡単なリズム表現やごっこあそびに発展する。
⚫︎5歳児:
日本の音楽文化に触れながら、自分なりのリズムや役を演じる表現力を高める。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎3歳児:
「“たぬきさん”がでてくるうたをうたうよ!」とキャラクター紹介から導入。
⚫︎4歳児:
「“ぽんぽこぽん”ってどんな音かな?一緒にやってみよう!」とリズム遊びから導入。
⚫︎5歳児:
「むかしばなしに出てくる“たぬきばやし”ってしってる?」と文化や昔話の背景を交えて導入。
「アブラハムの子」について
「しょうじょうじのたぬきばやし」は、千葉県の「證誠寺(しょうじょうじ)」に伝わるたぬき伝説をもとにした童謡です。
“しょうじょうじの にわは〜”から始まるこの歌は、お寺に集まったたぬきたちが夜な夜な「ぽんぽこぽん」とおなかをたたいて踊るという幻想的な世界を描いています。
日本語の美しいリズムと、耳に残る繰り返しが特徴で、和の雰囲気や昔話への関心を自然に引き出してくれる一曲です。
子どもたちに伝統的な文化を親しみやすく伝える導入として、表現遊びや劇ごっこにも展開しやすい童謡です。
おすすめの季節や月
秋(9〜11月)
たぬきの登場や夜の雰囲気が、秋の自然や昔話テーマと親和性が高い時期です。
歌詞
しょう しょう しょうじょうじ
しょうじょうじのにわ は
つ つ つきよだ
みんなでて こいこいこい
おいらのともだちゃ
ぽんぽこぽんのぽん
まけるな まけるな
おしょうさんに まけるな
こい こい こい こい こい こい
みんなでて こいこいこい
しょう しょう しょうじょうじ
しょうじょうじのはぎ は
つ つ つきよに はなざかり
おいらは うかれて
ぽんぽこぽんのぽん
作詞・作曲
作詞:野口雨情
作曲:中山晋平