子どもが大好きで色んな場面で活躍する「お歌」や「手遊び」。保育士や幼稚園教諭の皆さんはたくさん知っておききたいですよね!今回はその中からシンガーソングライターの近藤夏子さんが「たなばたさま」を実演してくれます。ぜひ動画でチェックしてみてください。
実演のポイント
「たなばたさま」は、静かなメロディにのせて星や願い、伝統行事への興味を育む季節の童謡です。
実演時は、ゆったりとしたテンポで丁寧に歌うことで、言葉の美しさや情景のイメージを引き出せます。
歌詞に出てくる「ささのは」「お星さま」「きんぎんすなご」など、子どもにとって耳慣れない言葉も多いため、導入で意味を伝えておくと理解が深まります。
保育者が感情を込めて歌い、星空や短冊の雰囲気を感じさせる表情や声色を工夫することで、子どもたちも自然に引き込まれ、情緒豊かな歌として伝えることができます。
実演:近藤夏子
七夕の季節には必ず歌われる名曲。夏の空を見上げながら口ずさむと、とても季節を感じられて気分が良くなります♪笹の葉サラサラというフレーズからもわかるように、夜風が吹く景色を楽しみながら、空を、星を、眺めたくなる。そんな曲です。
ゆったりと。夏の夜空を眺めているイメージで。フレーズを大きく感じて歌うととても伸びやかに歌えます♪曲調もゆるやかなので、そのリズムや雰囲気を大切に。息をたっぷり使って歌うと声にふくよかさが出て、やわらかく、しっかりと歌えます!
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児
歌詞に季節の語彙や情緒的な表現が含まれているため、理解力や言葉への関心が育つ3歳児以降に適しています。
年齢が上がるごとに、七夕の由来や願いごとの意味と合わせて学習につなげやすい歌です。
年齢別の「ねらい」
⚫︎3歳児:
七夕という行事に親しみ、繰り返しのあるメロディで歌うことを楽しむ。
⚫︎4歳児:
歌詞に出てくる言葉や七夕飾りに興味を持ち、イメージを広げる。
⚫︎5歳児:
歌の世界観を感じ取り、自分の願いごとや星空の情景を想像して表現する力を育む。
年齢別の「導入の仕方」
⚫︎3歳児:
「今日は“たなばた”のお歌をうたおうね!」と星や笹の絵を見せながら導入。
⚫︎4歳児:
「“ささのはさらさら”って、どんな音かな?」と実際に笹を触ったり聞かせたりしながら導入。
⚫︎5歳児:
「“きんぎんすなご”ってなに?」「どんなお願い事をする?」など歌詞の言葉を一緒にひも解く導入。
「たなばたさま」について
「たなばたさま」は、日本の伝統行事“七夕”を象徴する美しい童謡です。
「ささのはさらさら」「おほしさまきらきら」など、情緒豊かな言葉と静かなメロディで、行事の雰囲気や夜空のイメージを引き出します。
また、「願いごとを短冊に書く」「星を見上げる」といった体験と結びつけることで、行事に対する理解や興味を自然に深めることができます。
日本語の美しさに触れる機会としても価値があり、情緒や文化への感受性を育てる一曲です。
おすすめの季節や月
7月(七夕の時期)
七夕飾りや短冊づくり、星の制作あそびと一緒に取り入れると効果的です。
歌詞
ささのは さらさら
のきばに ゆれる
おほしさま きらきら
きんぎん すなご
ごしきの たんざく
わたしが かいた
おほしさま きらきら
そらから みてる
作詞・作曲
作詞:権藤はなよ/林 柳波(異説あり)
作曲:下総皖一